2004年の8月31日、唐突に私は「脱リーマンして独立開業しようかな」と思い立ちました。特別な理由はなく、天からの啓示の如く、不意に心の中を過ぎったそんな思い。 このままこの業界にいても明るい未来は無い・・・そう考えると居ても立ってもいられなくなった(^^; それから一週間で決意が固まり、同9月の半ばに経営者に辞意を伝え、以後半月で引き継ぎをし、10月に入ってすぐに退職。 会社名は色々考え、考えている最中に「イージーカンパニー!」という叫び声が聞こえました。大好きなドラマ、BAND of BROTHERSのE中隊の愛称、EASY COMPANY。BoBを見た当時、このE中隊の物語に心を奪われ、心酔し、いつか会社をやるときの社名はイージーカンパニーにしようと思ったことを思い出し、いささかベタかなと思ったけど即決しました。 ある日突然、安易に開業しようと思った自分、安易に、イージーに始めたカンパニーというニュアンスも面白いかなと(≧▽≦) そんなわけで2004年11/25に正式に登記が完了し、EZカンパニー有限会社として新たな人生が始まりました。 しかし何をやるのか? 実はあまり考えていなかった。 勤め人として働きながら新しい仕事を探すというのは難しいし、信義としてもできない。だからまず会社を辞めて自分の会社を作ったわけです。 だから会社の定款には、17年に渡って慣れ親しんできた業種の他、不動産とか衣料品の販売とか日用雑貨とか健康食品の販売等、自分がなんとなくできそうなものをいれ、その中から考えてみようかと思ったわけです。 取り敢えずはその長年慣れ親しんだ仕事・・・ゴルフ会員権の売買という仕事から始めました。 やはり長年の顧客もいるし、業界における繋がりもあって楽だし。 最初の一ヶ月は、開業のご祝儀的に売り上げもあり、このまま取り敢えずいっちゃおうかな・・・とも思いました。 年は明けて2005年、インターネットで中古衣料を売買するのはどうかと考えました。 それで同1月にKINJIRO TRADEという実に安易なネーミングでアメカジ衣料の売買の仕事を始め、以来紆余曲折はありましたがお陰様で1年あまり無事に営んできたわけですが、どうも中古というものは入荷が不安定だし、ビジネスにおける達成感が今ひとつだなあ・・・そんなことを思い始め、オリジナル路線を目指し、今年の初夏にオリジナルヘヴィウエイトソックスをリリースした次第です。 ソックスについては、発売から4ヶ月を経てかなりの数を販売することができ、一応は成功であったと思っています。 これを皮切りに、近々オリジナルブランドを立ち上げ、本格的にオリジナル路線に入ろうと決意しました。 今回のニュージーランド訪問は、そんな私の今後の大きなステップとしてのアクションなのでした。 |
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10/2、NZに向かう関西空港のレストランで、スタンダードの 下村さんと、わざわざ会社を休んで見送りにきてくれた以蔵くん。 |
FEWの石塚社長と初めてお会いしたのは3年前、THE FEWがスタートして間もない頃にソウエンでの展示会ででした。 以来、私は石塚さんの人柄に心酔し、何度も何度もメール交換をし、石塚さんにも私にある程度好感を持って頂けたようで、色々と語ってきました。 2年前、私がソウエンさんとちょっとしたトラブルを起こしてしまい(^^; そのときも石塚さんは心を痛め、随分と心配してくれたものです。 で、今年の6月にソウエンさんの展示会で再会し、応援に駆けつけたスタンダードの下村さん共々二日間に渡って深夜・・・明け方まで語り合い、意気投合して「それじゃあ秋にニュージーランドに行きますよ」という話になったわけです。 それが今回のNZ訪問のキッカケでした。 |
最初は9月に行く予定だったものを、石塚さんの仕事上のトラブルが重なり、約一ヶ月延びて10/2〜11という日程が決定しました。 私自身、直前に車上荒らしに遭ってパスポートを紛失したりと前途多難だったので、(^^;無事関西空港に着いたときはホッとしたものです。 関空に着いたのが午後4時頃で、NZ航空の出発が午後9時頃ということで、5時間近くの待ち時間をどうしようかと心配していたのだけど、結局下村さんと以蔵君と三人でノンストップのトークバトルに花が咲き、夢中になるあまり搭乗に遅れるところだったほど(≧▽≦) |
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10/3(火) 1日目 バンドオブブラザースで実際に使用されたコステュームの内、ウィンターズ大尉のA-2↑と、ドクこと衛生兵のユージーン・ロウのタンカース↓ |
そんなわけで、慌しく搭乗し、11時間の空の旅が始まりました。 「キンちゃん、飛行機の中で寝ようと思ってるかもしれんけど、そうはいかんぞ」と下村さん。夜通し語り合うというわけです(≧▽≦) 先程以蔵君と5時間に渡って語り合ったというのに、また数時間語ったという(^^; 本当は眠りたかったのだけど、飛行機が恐ろしく揺れ、マジで落ちるんじゃないかとビクビク(≧▽≦) 揺れる度に下村さんと 「このヘタクソバカヤロウ\(;;`u´)/」 「殺す気か(Д´)ウワァァァァァン 」などと叫んで大騒ぎしました。 このまま眠ってしまったら、その間に飛行機が墜落し、目が覚めたときはアメカジ界の天国にいたらどうしようか・・・とか心配になったけど(^^;それでも寝ておかないとNZに着いてから辛いだろうなと思い必死に眠ろうとしたけど、やっぱりだめ。 飛行機が怖いというより、NZへ向けて気持ちが昂ぶっていたからなのだと思う。 無事飛行機はNZはクライストチャーチに到着。 ホッとして入国審査を受けると、多くの人があっさりパスしている中、キンちゃんと下村さんだけが引っかかり、取調べのために1時間ほど足止めをくらったのでした。 幸先悪い(-_-;) 入国のとき、検査証にキンちゃんはL、下村さんはPの文字を書かれたのだけど・・・きっと下村さんの風体が怪しいからキンちゃんまでとばっちりを食ったのだと思いました(≧▽≦) 石塚さんへのお土産の一つ一つをチェックされ、「ジャパニーズクッキー」「トッピングフォーライス」とか「ジャパニーズティー」とか説明。 そこに石塚さんが来てくれて、なんとかパスし、無事入国。 4ヶ月振りに再会した石塚さんと挨拶を交わしてから、「革ジャンを着ていると目を付けられるんですよ、先に言っておけば良かったですね」と石塚さん。 なんと、キンちゃんが着ていたACES HIGHが原因だったらしい(^^; それでは下村さんのPはパスで、キンちゃんのLはなにを意味したのかなあなどと会話しながらホテルへチェックイン。 その後石塚さんに中華レストランに連れて行ってもらいました。一睡もしなかったけど、気分が高揚しているせいか眠くなく、しっかり食べて、後程THE FEWへ。 |
到着したとき、「ああ、ここが数々のリアルマッコイズの名品を作ったニュージーランドマッコイなのか!」と感無量でした。 工場のスタッフの皆さんに挨拶し、そのあとバンドオブブラザースの衣装を見せてもらったり着用したりして遊んだわけですが、EZカンパニーオリジナルの企画も勿論やりました(´ー`) その後、石塚さんのお宅にお邪魔し、色々とご馳走になりながらご家族の皆さんと歓談し、なんと深夜3時半まで語り合っていました(^^; ホテルに戻って「キンちゃん、明日7時起きで朝飯食うけんね」と下村さんに言われて別れる。 シャワーを浴びて、ベッドに入ったのが4時半・・・思えば昨日目覚めたのが8時で、時差の4時間を引いても40時間以上起きていたという(^^; それでも簡単には眠れず、うとうとした程度で朝7時になり、ホテルのバイキング形式の食事をガッチリ食べました。 |
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10/4(水) 2日目 仕上がったばかりの今期新作ナチュラルホースハイドA-2 |
ニュージーランドにおいては、屋内で喫煙をすることはまずできない。 間接喫煙についての配慮が日本よりも遥かに進んでいるわけです。 ちなみにホテルの部屋も勿論禁煙。 私も下村さんもヘビースモーカーではなく、私は一日5本、下村さんも一日10本程度をじっくり味わって吸うという、真にタバコを愛するスモーカーであり、食事したらまずタバコを吸わないことには気がすまない(^^ そんなわけで、NZ滞在中はタバコを吸う場所を探すのにずっと苦労しました(^^; ※帰国した関空の喫茶店で、タバコを吸えるときいて、それだけで下村さんと二人、無邪気に喜んだものです(^^; |
そんなわけで、食事を終えてコーヒーを飲んで、ゆったりと会話を終えてから中庭に行き、寒さに震えながら喫煙を楽しむ。 10月のNZは日本の5月頃だと聞いていたが、寒くて寒くて・・・インナーTeeにA-2ではとても耐えられないなと心配になりました。 9時前に石塚さんが迎えにきてFEWへ出勤・・・そう、我々は遊びに来たわけではないのだ(≧▽≦) |
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仕上がったばかりのA-2を前に、石塚さんから借りたBoB仕様B-10を借りて着用。 |
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スタッフの皆さんが黙々と作業をしている中で。 |
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画像の上の方に干してあるのはナチュラルホースハイドを半年間置いたもの。経年変化のサンプルとして日焼け実験しているのです。 |
工場の中を見学しつつ、色々な素材を見せてもらい、オリジナル商品の構想を練りました。 既にコラボレーションが決定したものの打ち合わせもあったのだけど、この素材の山を見ると、フライトジャケットマニアとしては凄まじい勢いで洪水の如くアイディアが浮かんでくる(≧▽≦) なんとも刺激的なひとときでした。 で、キンちゃんが事務所に戻って企画を練っていると、A-2を着た外人さんが・・・海外に来ておいて外人さんというのもおかしな言い方だが(≧▽≦)・・・ひょっこりと現れました。 彼こそはニュージーランド、いや、オセアニアを代表するフライトジャケットマニアであるBevan氏なのでした!! |
Bevanは毎月オークランドからTHE FEWの工場に遊びに来るニュージーランド航空のチーフエンジニアだそうで、彼がボーイングのエンジンの調整をする人間であり、彼の許可がない限り飛行機は飛ばないというほどの要職にいる人間。 総てのシステムを正確に機能させると言う事を使命にしている航空エンジニア、カッコイイ! さて、そのBevan、とにかくカッコイイのである。 FEW製ブロンコA-2、インナーのシャツとチャッカブーツはWアダムス、ジーンズはリーバイスUSAによる47501・・・革パッチの501XX復刻を穿いている! キャップはB-1キャップで、これがまたよく似合う! よくMASHで買い物をするというので、そのB-1キャップもMASH製なのかと訊くと、キャップを取って見せて、イーストマン製だと説明しウインクしました。 このウィンクの仕方がまた粋で(^^; ジーンズもいいのを穿いてますねというと、これの他に、やはり復刻の201と、エドウィンLeeの復刻である101Bも持っているという。 海外にもフライトジャケットのマニアは居るだろうが、ヴィンテージ系ジーンズとの組み合わせをメインに楽しむ人はどれだけいるのだろうか? ましてBevanは48歳なのである。 まさしくこだクロ系FJマニアということで、キンちゃんは嬉しくて嬉しくて。 その日、Bevanが着ていたA-2がブロンコだったので、キンちゃんもブロンコが好きで実物を持っているんだというと、「知ってる、パッチを付けて赤リブにしたやつだろう、KINJIROのサイトはよく見るんだよ」という・・・おおっ(`Д´;)・・・(T▽T)感動! で、Bevanはそのブロンコの袖を見せて「この皺の入り方、いいだろう」と自慢する・・・ああ、こだクロメンバーみたいだ(≧▽≦) 確かにいい皺が入っていて、自分としての理想的な袖の太さに特注したのだそうです。 ちなみに、日本ではA-2といえばラフウエアだデュボウだといいますが、アメリカやヨーロッパのA-2ファンはブロンコがお好きな方が多いそうです。 昼にまた中華レストランに行くと、途中でTAKE3としげっちからそれぞれ電話がくる(≧▽≦) でも二人ともキンちゃんに用ではなくて、下村さんに代わって欲しいだけだったという(`ε´)プンプン |
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夜になり、石塚さんと下村さんにBevanを加えた4人でクライストチャーチの町で食事をすることに。 一旦滞在している兄弟の家に戻っていったBevanを迎えに行ったのだけど、キンちゃんの隣りに座ったBevanのジーンズを見て「あれ?」と思う。 インシームにステッチが二本あるのだ。 これはひょっとして・・・? そう、LEEの101なのである。この短時間の間に、BevanはわざわざLEEのジーンズにお色直しをしたのです(≧▽≦) 本当にこだクロっぽい外人さんだ(≧▽≦) 石塚さんの一番のお気に入りだというスペイン料理の店。 驚いたことに、石塚さんはワインのボトルを持っている。どうしてなのか訊いたら、持込OKなのだそうです。 ニュージーランドでは大抵の店がそうなのだとか・・・ いやあ、この店の料理は本当においしかった! 食事中終始Bevanは気配りを怠らず、実にスマートに配慮してくれる。ともすれば大仰になってしまう日本人の気配りとは違い、実に自然で心地よいものでした。 ああ、Bevan、マニアでしかも紳士だ!! 食事と歓談を終え、ちょっと街中を散歩しようということに。 ちょっと寒かったけど、フライトジャケットを着た四人で異国の散歩というのも乙なもので、「ニュージーランドだなあキンちゃん」と嬉々としていう下村さんに「そうですよね」と同意し、満たされた気分でひたすら歩く。 |
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途中、Bevanがショーウィンドウの前で立ち止まり、指差して笑う。 見るとピンクのウエディングドレスが展示されているだけで、いったいなにごとだろうと思って訊くと、「KINJIRO のサイトで、ウエディングドレスを着たBIG GUYの画像があるだろう」という。 最初キンちゃんはなんのことだかわからなかったけど、やっと気がつく!! そう、はるとんである(≧▽≦) キャハハハハ(≧▽≦)//☆_パンパン(__)ノ彡_☆バンバン!! さすがはインターネット、はるとんはインターナショナルに恥をかいていたのでした(≧▽≦) また、「マッチョな男のニップルをKINJIROがライターで炙っているのも見たぞ」という・・・ ああ、kuraちんの(≧▽≦) 「そうともBevan、おれを甘く見るとあんたのB地区も黒焦げになるぜ、気をつけな( ̄ー ̄)フッ」というと、Bevanはそっとウィンクしてくれました(-_-;) Bevanは本当にちゃんとこだクロサイトを見ている人なのでした(^^; そのあと、猛烈な尿意に耐えかね、石塚さんに「立ちションしても大丈夫ですかね」と訊くと、「見つからなければ大丈夫」とのことだったので、安心して放尿していると、その勇姿をBevanに盗撮されてしまいました(≧▽≦) マニアックで紳士的で茶目っ気もあるBevan、おそるべし(`Д´;) 前の日は40時間起きていて、そのあと二時間足らずの睡眠ということで、夜10時にホテルに戻ったときにはさすがにクタクタで、すぐ眠りについたものの、深夜2時半に日本から友人の電話で目覚める(-_-;) 時差が4時間だから、日本ではまだ夜10時半だから仕方ないのだが(^^; 結局眠れなくて、朝まで読書していました。 |
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ニュージーでのアウトドアー放尿act1 by Bevan |
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10/5(木) 3日目 |
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今日はスタンダードのスペシャルで、世界初のリプロデュースであるDAVID D.DONIGERのA-2の最終サンプルを作成するということで、キンちゃんもお手伝いをすることに。 キンちゃん自身が丁寧に革を裁断して、慣れない手でミシンを使い・・・というのは勿論嘘です(≧▽≦) 今日も颯爽と現れたBevan。本当にカッコイイですね。 西洋人がA-2を着るというと、どうしてもブカッと着て適当なスラックスと合わせるみたいなイメージなんだけど、Bevanはタイト目でしかもジーンズスタイルにカッコ良く合わせて着こなしている。本当に素晴らしいです。 |
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スーパー男前として名高いキンちゃんも、Bevanの前では見劣りしますね(^^; やはりA-2は西洋人のために作られたものだなあと痛感。 |
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裁断されたドニガー用のゴートスキンを前に最終的なツメをしている下村さんに助言するBevan |
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ドニガーはエポレットの位置が特徴的で、少し後ろにずれている。 それを再現するにはかなりの技術を要し、それについて女性の 工場長に可能かどうか確認し、頼み込んでいるところ。 |
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Bevanはフライトジャケットマニアというだけではなく、ジッパーのコレクターなのだそうで、今回はそのコレクションを見せてくれました。 キンちゃんは元々ジャケットそのものを着こなすことが好きなので、ジッパーにはさほどこだわらない・・・形状だけヴィンテージスタイルなら満足で、刻印がFEWとかMcCOYとかTAROU(≧▽≦)でも構わないと思う方です。 しかし、興味が無いというわけではないです。極端にこだわらないけどやっぱり好き。 Bevanが見せてくれたコレクションは、デッドストックのジッパーの他、スライダーとかホイッスル等。 興味深いものが幾つかありますので、マニアの皆さん向けに拡大してご紹介します。 |
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LEEの101は日本人のケツだとひらべったくてイマイチよくないが、Bevanのお尻は惚れ惚れしますね(´д`;) |
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広告のページ 「ハーイ皆さん、私はニュージーランドを代表するフライトジャケットマニアのBevanです。 ニューシーランド航空でチーフエンジニアをしています。 そんな私も愛用しているEZカンパニーのヘヴィウエイトハイソックス、素晴らしいです。エコノミークラス症候群にも効果が期待できます。今後、アメリカやヨーロッパのフライトジャケットマニアの間にも普及していくことでしょう。日本に住んでいる皆さんは勿論もう買いましたよね」 |
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さて、マニアックなBevan、実物のドニガーをしげしげと見て観察、彼が着目したのはなんと「ハンガーループの縫い付け方」である。 一枚の革をどのようにカットしてどのように折って縫い付けたかを図に描いて説明してくれた。 ハンガーループの縫い方(^^; ここまでは、しげっちもTAKE3も思いは及ばないことでしょう。 Bevan恐るべし(`Д´;) |
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仕様書に従ってドニガーを作ってくれているところ。 |
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10/6(金) 4日目 |
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クライストチャーチから240km離れたところにある、テカポ湖。湖畔にあるこぢんまりとした教会、『ゴッド・シェファードの教会』( 聖なる羊飼いの教会)からテカポ湖を眺める景色が素晴らしいです。 |
さてさて、仕事でNZに行ったとはいえ、たまには遊びたい。 よく働きもよく遊ぶ。これは私と石塚さんに共通した考え方なのです。というわけで、四日目にしてやっとオフになり、ニュージーランド屈指の名所、マウントクックに向かうべく、私と石塚さんと下村さんの三人は朝早く向かいました。 途中、ガソリンスタンドでオシッコタイムのとき、ふと気付くと下村さんが居ない! 探すと、驚いたことに、スタンドのずっと奥のガソリンタンクの横でタバコを吸っている(`Д´;)うっ・・・ 「下村さん、危ないですよ」と叫ぶと、「キンちゃん、きてみな、ここに珍しいクルマあるとよ」と嬉しそうな声でいう。 「それより下村さん、ほら、ヤバイですよ」とガソリンタンクを指差したその刹那! |
「ヘイユーッ!」と怒鳴り声が・・・ 見ると、向こうでクルマの修理をしている青年がタバコを吸っている下村さんを見つけて怒っているでした(^^; 下村さんは慌てて消し、「気付かなかったもんですんません」と英語で謝ると、その青年はニカッと笑い、両手を広げて「バームっ」と叫んだ(^^; こんな風に爆発するとこだったんだぞというジェスチュアなのだが、なんともユーモラスで、日本人とは違う感覚だなあと妙に感心。 それ以来、その仕草が妙に気に入ってしまい、以降、キンちゃんが両手を拡げている画像が何枚かあるのはそういう背景があったのでした。 日本の2/3の広さの国土に福岡県程度の人口しか居ないというニュージーランド。人間より羊の方が多いというのは本当のことだそうで、殆どが大自然という中に、程よく効率的で整然とした町があるという感じです。 クライストチャーチの町を出ると、あとはずうっと大自然が広がっているわけですが、それがあまりにも素晴らしく、見ていてもちっとも飽きない。 行けども行けども、ずっと実に素晴らしい景色です。 そんな広大な大自然の景色を満喫しつつ、会話も実に弾み、あっというまに到着した感じでした。 |
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『ゴッド・シェファードの教会』は19世紀に放牧に入った移民が建てたものだそうです。 |
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テカポ湖は、3000m級の氷河を頂くアルプスの山々から削り取られた岩の成分が溶けた 水が流れ込むため、とても不思議な青の色を出していて、しかも毎日違った色に見えるのだそうです。 |
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テカポ湖からマウントクックに向かって約30km離れたところにあるプカイ湖 |
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熱烈なFEWファンなら「おっ」と思うはずの画像です(´ー`) Photo by "MASA"Ishizuka |
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目的地のマウントクックはもうすぐです。 Photo by "MASA"Ishizuka 氷河期よりの氷河が少しずつ融け、年々姿を僅かずつ変えつつあるマウントクック。 マウントクックは標高3764m年間5000〜6000mmの雨が降る所で 一週間に1,2度しか姿を見せないと言う気まぐれな山だそうです。 この日はキンちゃんの行いが良かったためにとても綺麗に見ることができました<(`^´)> マウントクックを眺めつつ、食後の一服。極楽です。 タバコを辞めてしまうと、こんな気分が味わえなくなってしまうんだもんなあ。 Photo by "MASA"Ishizuka 帰り道、またプカイ湖にて。 下村さんのとっておきのポーズ |
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仲の良い親子のような石塚さんとキンちゃん |
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チューリップ畑 Photo by "MASA"Ishizuka Photo by "MASA"Ishizuka |
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立ちションシーンを石塚さんに盗撮さる(≧▽≦) |
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10/7(土) 5日目 土曜日ということで、ちょっと朝寝坊を楽しんでから公園で寛ぎました。 ずっと寒かったクライストチャーチでしたが、ようやくちょっと温かい陽気に恵まれました。 |
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カモと戯れるMr.STANDARD |
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公園で寛いでからマレーシアカレーを食べて出勤、土曜日はスタッフの皆さんはお休みで、工場の中はシーンとしずまりかえっていました。 ほぼ完成したドニガーA-2をチェックし、リベットやフックを付ける仕上げをすることに。 |
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フック等のパーツは全て石塚さんが装着します。 |
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10/8(日) 6日目 | |
今日は日曜日ということでまたもやオフ(≧▽≦) クライストチャーチから北に200kmほど行ったところにあるKAIKOURA(カイクーラ)というところにアワビ採りに行きました。 南島では大陸棚が一番陸に近づいている所で一年を通じて鯨の姿が見られ、海産物も豊富で特にカイクーラは伊勢海老の町として知られているそうです。 日曜日にアワビを採りに行けるとなると、どんなに混んでいるかと思ったが、誰もいないという(^^; やっぱり日本とは違うなあ。 到着して最初にびっくりしたのはアザラシがいたことです。 |
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ドニガーA-2のサンプルを試着中の下村さん アザラシには以蔵君という名前をつけました。 我々の夢を叶えるFJメーカー、THE FEWの石塚社長 先日の仕返しに(≧▽≦) 浅瀬でもこんなでっかいヒトデがうようよいます(^^; 寒さに震えつつ、不承不承ウエットスーツに着替える下村さん 生まれて初めてウェットスーツを着たという下村さんと・・・浅瀬にウヨウヨいるアワビ。 でも、直系12.5センチ無いと採ってはいけないことになっていますので、これらは全て対象外。 日本の感覚だと充分以上に大きいんですけどね(^^; 伊勢海老は一人一日6匹までアワビは10個と決まっているそうです。 ホタテや魚でも数の制限がありますので取りすぎた場合は罰金となり 最悪の場合には車も没収と言う事になるのだとか。 「さぶい・・・だめだキンちゃん、交代しよう〜」 というわけで交代!! 「後ろのファスナー閉めてくださる?」 「よっしゃあ、アワビじゃんじゃんとりまくりまっせえ」 極寒の海に長時間入っている気合の入った石塚さん。すぐに挫けそうになっているキンちゃん。 寒いのですぐに断念、ウエットスーツを脱いでパンツを乾かすキンちゃん EZソックスとNZの海 アザラシに不意を衝かれて驚く。結構凶暴な吼え声です。 アザラシのフンとホワイツハンター・・・寒さにいじけて化石を探すキンちゃん 本日の収穫。本当は80個くらい採ったけど、大きさの基準に満たなかったので結局これだけでした。 近くのドライブインで |
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10/9(月) 7日目 |
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帰国するのは明日だけど、朝6時に出発ということで、事実上今日が最後になりました。 本当に、あっというまの一週間でした。 ホームシックになんて一度もならず、このまま会社を閉めてFEWに就職し、生涯NZで生活したいと思い、帰国が憂鬱でならなかった(^^; お昼にキンちゃんの希望により、バーガーキングに行ってワッパーを食べたのだけどおいしかったなあ。 |
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映画HART'S WAR、邦題ジャスティスで実際に着用されたフライトジャケットを着用 サイズ42を水洗いして実質40くらいです。 サイズ46を水洗いして実質44くらいです。 下村さんもサイズ40に挑戦! 意外と違和感が無いものですね(^^; 夜、石塚さんの家族と共に飲茶で最後の晩餐。 とてもおいしかったです。 |
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10/10(火) 8日目 本日のBevanはFEWのブロンコ、シールブラウンにリーバイスの復刻201。 革パッチの30年代501XXタイプのあれです。 |
最後の夜は、結局ホテルで下村さんと語り明かし、ほぼ徹夜で出発(^^; クライストチャーチ空港で石塚さんと別れ、朝早く出発、オークランド空港に到着。 驚いたことに、日本人が飛行機を降りるときの押し合いへしあいと違って、みんな行儀良く前から順番に降りるんですよ。 いやあ本当にびっくりした。 今後の人生における立ち居振る舞いについても考えさせられる印象的なシーンでした。 さて、オークランド空港に降り立つと、なんとBevanが迎えてくれ、乗り換えのエスコートをしてくれました。 ああ、Bevan、あんたはなんていい奴だ(T▽T) Bevanのジーンズのウォッチポケットにジッポーのようなアタリがあるので・・・Bevanはタバコをすわないのに???と思って訊くと、ジッポーではなく、なにかのリモコンみたいなものが入っていました(^^; Bevanのお陰でスムーズに乗り換えができ、とても助かりました。 THANKS! Bevan. |
石塚さん本当に有難うございました。 また来年も必ず行きますね! 〜END〜 |
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